●キャンプで使うナイフの種類や使い分けが知りたい
●どんなナイフがキャンプに適しているのか知りたい
●おすすめのナイフ教えて欲しい
などの疑問にお答えします。
過去のキャンプギア選びに失敗した経験から、これからキャンプを始めたい人、ナイフについてもっと知りたい人のキャンプナイフ選びの参考になれば幸いです。
キャンプギア(キャンプ道具)選びに失敗しないように紹介していきたいと思います。
初めてキャンプに行くけど、ナイフって要るの?包丁じゃだめなの?
キャンプナイフを使うシーンは主に薪割り(バトニング)と包丁変わりです。
薪を割らない場合や焚き火をしないのなら包丁で構いません。
でも、せっかくキャンプを楽しむなら焚き火があったほうが楽しいですよ。
焚き火をするためにキャンプをする私には、ナイフは必須のギアです。
キャンプで使うナイフの種類と使い分け
キャンプで使用するナイフには大きく分けて2種類存在します。
●フォールディングナイフ
シースナイフとは?

ナイフの刃(ブレード)を守る鞘(さや)の事を「シース」と言います。
シースナイフとは、鞘で刃を保護するナイフの事を指します。
シースナイフは、主に薪割り(バトニング)やブッシュクラフトで活躍します。

また、木からスプーンやお箸を切り出して作るブッシュクラフトや焚き火の火口(ほくち)としてフェザースティックを作る時には、シースナイフが大変便利です。

フォールディングナイフとは?

フォールディングとは、折りたたむと言う意味です。
フォールディングナイフとは、刃を持ち手の中に折りたたんで収納するタイプのナイフを指します。
フォールディングナイフは、肉やパンを切る時や紐などちょっとした物を切る時に取り回しが良く、あると大変便利です。

キャンプに適したナイフとは
キャンプに適したナイフは、刃渡り10~13cm位で握りやすいシースナイフです。
バトニングにもちょっとした物を切るにも扱いやすく取り回しが良いナイフです。
おすすめは、『モーラナイフ』、ベテラン・上級者~初心者まで使うキャンプナイフの定番中の度定番

モーラナイフ コンパニオンは、すごく安いのにタフでステンレス鋼材だから錆び難く切れ味も長持ち
ベテランや上級者でも好んで使う人も多く、初心者の入門用ナイフには最適です。
これ一つあれば、薪割りも調理もフェザースティック作りも全て1本で済むオールインワンナイフです。

ナイフで薪を割るならシースナイフなんですが、シースナイフを選ぶ際に注意するポイントが3つあります。
●鋼材
●刃厚
シースナイフの選び方
先ほどのモーラナイフ コンパニオンもおすすめですが、バトニングに適したナイフを選びましょう。
シースナイフの選び方①【構造】
シースナイフの構造は2つあります。
●フルタング
ナロータングとは、鋼材の後端が柄(持ち手)の中に納まり、ねじ止めや接着で固定された構造のナイフです。
フルタングナイフとは、刃の先端から柄(持ち手)の尻(後端)まで1枚の鋼材が貫いて、鋼材を柄が挟み込む構造のナイフです。

フルタングナイフは、薪を割る際のバトニングで太い薪でもガシガシとナイフを叩いくようなハードな使い方をしても全然平気な頑丈でタフなナイフです。


モーラナイフでは、最上位モデルの【ガーバーグ】が唯一のフルタンクナイフになります。
シースナイフの選び方②【鋼材】
刃物の鋼材は多種ありますが、キャンプで使用するナイフは大きく分けて2つの鋼材が占めています。
高価な鋼材=良い鋼材ではなく、メリット・デメリットを含めて自分に合った鋼材で選ぶのがポイントです。
鋼材の種類
●炭素鋼(カーボンスチール)
モーラナイフもステンレス、カーボンどちらも展開されています。

ナイフ鋼材の特徴とメリット・デメリット
ステンレス鋼の特徴とメリット・デメリット
ステンレス鋼とは、鉄に炭素とクロムを少量加え、他にはモリブデンやバナジウム、タングステンやニッケルなどの素材が加えられ作られています。
ステンレス鋼の定義は、炭素1.2%以下、クロム10.5%以上と言われています。
炭素の量で硬さと耐食性が増加し、錆びにくさはクロムの含有量で変わり「スーパーステンレス」と言われる鋼材もあります。
また、鉄とその他の素材の含有量で刃物鋼としての性質が変わります。
ステンレス鋼の特徴は、非常に錆び難く硬いので切れ味が長持ちするのが特徴でメリットになります。
デメリット:硬く切れ味が長い反面研ぎ難いのでメンテナンスし難いです。
炭素鋼の特徴とメリット・デメリット
炭素鋼とは、鉄と少量の炭素で作られており、炭素含有率によって、4つの分類があります。
・中炭素鉄鋼:炭素含有率0.3%~0.5%
・高炭素鋼:炭素含有率0.5%~0.95%
・非常に高い炭素鋼:炭素含有率0.96%~2.1%
主に炭素鋼のナイフは、高炭素鋼で作られています。
焼き入れの手法によりステンレス鋼より硬度が上がり良い切れ味になりますが、同時に錆びやすくなると言う弱点もあります。
特徴は、ステンレス鋼より硬く切れ味が鋭く研ぎ易いというメリットがあります。
デメリットは、錆びやすいので保管と手入れに注意が必要です。
シースナイフの選び方③【刃厚】
キャンプ用ナイフで、バトニング(薪を割り)は、薪を切るのではなく割る事にあります。
バトニングに使うシースナイフに必要なのは刃の厚み、「刃が厚い=割りやすい」ことになります。
モーラナイフ コンパニオンは、刃厚2.5mmですが、バトニングなら刃厚3mm以上のナイフをおすすめします。
バトニングなら刃厚3.2mmの『モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー』がおすすめ


キャンプ ナイフの選び方を踏まえた【おすすめのシースナイフ】
モーラナイフは、ナイフの中でもかなりコスパが良いです。
もちろんイイナイフは、モーラナイフだけではありません。価格が安いモーラナイフは取り回しもコスパも良く多くのナイフとも比較されますが、本当にイイナイフは、それなりの値段が付いています。
初めに持つナイフも最初からイイナイフを「一生使う」つもりで購入して手入れを欠かさず使う事をおすすめ致しますよ。
これまでの選び方を踏まえたおすすめのシースナイフをご紹介します。
MOSSY OAK フルタング シースナイフ

独特な刃先の形状と天然木の柄が目を引きカッコイイフルタング シースナイフです。
天然木の柄が目を引きカッコイイから一目ぼれして価格も安いので買っちゃいました。刃渡りが14.5cmと長いので今でも大きい薪を割るときはこれでバトニングしています。
エッジはホローグラインドなので刃の先端だけを研ぐので簡単、刃長が長いので初めは取り回しが悪く細かなフェザニングは難しかったですが、慣れて来ると問題ありません。
かっこいいので気に入っています。また、オマケでフォールディングナイフが付いてきます。

世界最高のナイフと評される【バークリバー ブラボー1】

バークリバーは、アメリカ北東部ミシガン州の伝統的なナイフブランドで、職人が1本1本手作りする伝統的な匠の技術と最新技術も融合させ、優れた耐久性を持ち機能的なナイフを製造しています。
また、ユーザーの幅広いニーズに対応して、素材や「刃長・刃厚・刃の形状」、ハンドル・留め具に至るまで多種多様なモデルが存在するため、初心者にはどれを選んだら良いか分からない位に多くモデルが存在します。
なかでも、人気シリーズはブラボー1です。
ブラボー1は、アメリカ海軍海兵隊の偵察部隊の要望をうけて開発されたナイフとして人気になりました。
アウトドア会ではシースナイフと言えばブラボー1と言うほど有名で、ユーザーからは世界最高のナイフとまで評されるナイフです。
包丁の様な見た目とは裏腹にアメリカ海兵隊の要望から戦闘より生存目的に特化され開発された為、キャンプやブッシュクラフト、釣りやハンティング、サバイバルなど多種様々なアウトドアシーンで活躍してくれます。
米海軍仕様というキーワードからミリタリーファンにもたまらない逸品として、理にかなった性能のナイフであることが人気の理由です。
ブラボー1は、鋼材やブレードの違いだけじゃなく、ハンドルやピンの指定でも多種多様なモデルがあり選ぶのが難しいナイフです。
簡単に解説すると
ブラボー1は、刃渡り10.5cm、刃厚5.5mm、ブラボー1.25で12.8cm、ブラボー1.5で14.6cmとなります。
ブラボー1LTの「LT」はライトの意味で、刃厚が4mmと言う選び方となっています。
ブラボー1の標準鋼材は、『A2鋼』(非ステンレス)を使用しています。
A2鋼は切れ味、刃もち、砥ぎやすさ全てのバランスが良く刃こぼれもし難い鋼材と言われています。
しかし、実はA2鋼はめちゃめちゃ『錆びやすい』です。
ある動画において同バークリバー社製ナイフの各鋼材のナイフに「水を吹きかけて放置」当初、数日放置で錆びやすさのテストを実施する予定が24時間放置に変更して放置したところ驚きの結果がでました。
テストした鋼材「A2・Elmax・CPM 3V・CPM CruWaer・CPM 154・CPM Magna Cut」の6種類
水を吹きかけ開始たった1時間の放置でA2鋼だけが錆びました。
その後、6時間放置・・・A2鋼は見るに堪えない錆び方で合えなくリタイア
24H放置した結果、全く錆びなかったのは、「CPM Magna Cut」とスーパーステンレスと呼ばれる「Elmax」でした。
A2鋼は『錆びやすい』と言う話は以前からありましたが、わずか1時間でサビると「錆びやすい」というより「スグ錆びる」という表現が正しい気がします。
しかし、どんなに錆びやすくても切れ味重視と言う方には、A2鋼のナイフは至高の逸品として人気はありますが、バークリバー製ナイフは、アメリカ製なのでなかなか手に入りません。
そこで今回おすすめするのは、同じブラボー1でも錆びにくく切れ味も鋭い「CPM 3V」をおすすめ致します。
ブラボー1は、刃厚5.5mm厚で、薪にしっかり食い込み割りやすく破壊力抜群な上に厚いからフェザースティックを作り難いなんてことも無く、むしろフルハイトグラインドなのでLTよりも切り出しやすい印象ですよ。
バークリバー ブラボー1


錆びにくさを求めるなら、スーパーステンレスの「Elmax」鋼材と新鋼材「Magna Cut」です。


バークリバー【ブッシュクラフトスカウト】新鋼材【Magna Cut】の新作


アウトドアのプロ達が絶賛するナイフ【ヘレ(HELLE)】

HELLE(ヘレ)は、美しい山や森に囲まれたノルウェー⻄部の町「ホルメンダール」で1932年創業、親⼦3代にわたって経営するナイフブランドです。
工場で1本1本職人が丁寧に手作業で製造されている、アウトドアのプロに愛用者の多いナイフです。
機能面、デザイン性にも優れ、刃厚3mmのタフなフルタングナイフ
ソロキャンプで火が付いた芸人の「ヒロシさん」も愛用する逸品です。
焚火会のメンバーがヒロシさんへプレゼントしたそうです。ヒロシさんは、「一生使い倒す」と言い愛用している事から大変人気に、今では定価で手に入らない逸品です。
いつかは持ちたい代物ですよね。
ヘレ ディディガルガル フルタングナイフ

【2022年新作】ヘレ テマガミ ST 14C28N ハーフフルタングナイフ

テマガミ STは、生産本数限定コラボ商品のテマガミ ST (14C28N) リミテッドエディションです。
テマガミをデザインしたサバイバルエキスパートの「レス・ストラウド」とヘレナイフの10周年を記念して作られたモデルです。
本物のプロのアウトドアマン達が持つナイフの知識と、ヘレナイフが持つ歴史を融合させた最先端のアウトドアナイフであり、ヘレナイフが作った最初の(ハーフ)フルタングナイフです。
ハーフフルタングの構造は、寒冷地でも快適に使用する目的で作られています。
ハンドルの背に沿って一見はブレードが見えますが、ハンドル下部は木材で覆い寒冷地に対応させました。ハンドルの内部のブレード部分を厚めに設計することでより高い強度を実現しています。

フォールディングナイフの選び方と使い分け
ここではフォールディングナイフは、オピネルナイフしかおすすめしません。
なぜなら、キャンプやアウトドアで使用するナイフはほぼ全てシースナイフで事足ります。
フォールディングナイフが必要な場面は、包丁代わりに食材を切ったり、ちょっとした物切りだけです。
もし、フォールディングナイフで薪を割るような事をお考えならそれは止めましょう。

フォールディングナイフはナイフの厚みも無く、薪を割ろうとすると刺さって進まなくなり抜けなくなります。
また、折りたたみ構造の為、繋ぎ目も強度が無く叩くと簡単に折れてしまい、結果、このような末路が待っています。
フォールディングナイフは、包丁代わりと割り切って使い、それ以外はシースナイフに任せましょう。
フォールディングナイフを包丁代わりに特化して使うためにおすすめするナイフは、オピネルナイフです。

オピネルナイフは1890年フランスのサヴォワ山中にある小さな村で世界中で最もシンプルなナイフとして誕生、刃物職人の父に持つ「ジョセフ・オピネル」によって開発されその名前を取って「オピネル」と名付けられました。
2から12まで10種類の異なるサイズでナンバーが振られ、130年以上前から現在も世界中で愛され続けるナイフの名品です。
キャンプで取り回し良く使えるサイズは、多くの人の手にあうサイズの№9と№10辺りです。
素材は、ステンレスとカーボンの2種類がありますが、水分を気にすることのないステンレスをおすすめします。


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